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【真咲元春】運命のいたずらと意志の力【考察】

真咲先輩!お誕生日おめでとうございます!!

電話の第一声、「真咲だけど」で有名な真咲先輩。
本編ときメモ1の親友(悪友)キャラ・早乙女好雄と同じ声優さん(うえだゆうじさん)ということで、本家もプレイしていた身としてはとても胸熱だったことを覚えています。

 

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さて、考察のために久しぶりに真咲先輩を攻略していたのですが、なかなかいいテーマというかキーワードを見つけられず難航していました。プレイ中は自然と「かっこいい~」「好き!」を連発していたのですが…笑
でも、自分なりに3年間しっかりと真咲先輩と向き合ってみて、なんとなく真咲先輩のテーマ・キーワードが見えてきました。それが「運命」と「意志」です。なんかかっこよく言ってますが、大したことは書けないと思います💦

それでは、考察(と呼べるほど深くはないですが)を始めていきたいと思います!!
PS2が故障している関係で今回はゲームのキャプチャー画像を貼れませんでした。ご容赦ください。)

 

 

 

1.無難な人生と自信

 

ときメモGSに登場するキャラは何かに秀でていることが多いのですが、真咲先輩はそれが特にないんですよね。しかも、主人公が高校1年生の時には、すでに大学生という設定で校内で関わることもできません。

彼を知ることができる場所はバイト先の花屋『アンネリー』だけ…。なので、他のメインキャラと比べると語られる部分が少ないんです。

そういうこともあって、今回の考察は本当に難航しました。

特別悩んでる様子もなさそうだし、大きな夢や目標みたいなのもない…それでも、真咲先輩を攻略していると、どんどん彼の魅力に惹かれていくんです。年上という事もあって、とても頼れる人で、気遣いもできて、ドライブデートもしてくれるというめちゃくちゃカッコよくていい人で……ただ、これはわざわざ語らずとも誰しもが分かる魅力なんですよね。

…………と、真咲先輩に対してこういう印象を抱いたわけですが、「特別悩んでる様子もなさそうだし、大きな夢や目標みたいなものがない」というのが、まさに真咲先輩のテーマなのでは!?と思いました。(主に描かれているのは、3年という年の差による葛藤だと思いますが……)

真咲先輩って、ものすごく頼りになるし、デートではいつもリードしてくれるんですけど、実は自分に自信がない人なんですよね。自己肯定感がすごく低いというわけではないし、自分自身のこれまでの人生を悲観的に見たり、否定したりするわけでもないのですが、かといって自信があるわけではない、という。

真咲先輩って好きな事や得意なことはたくさんあるのですが、必死になって打ち込んできたものがないんです。
勉強に関しては直感・ひらめきタイプで、あまり努力しなくてもそれなりの成績をとれたということもあって苦労はしていません(少し話が逸れますが、個人的には、真咲先輩ってIQが高い人だと思ってます)。

料理に少しこだわってみたり、ホラー作品を楽しんだり……でもそれは趣味の範囲にとどまっていて、自慢できるようなものでもありません(真咲先輩自身がそう思ってるだけで、料理できるのは素敵な事だと思いますが……)
ボーリングに関しては高校生の時にはばたき市の大会で優勝するくらいの実力があり、のめりこんだ時期もあったようですが、大学生以降は趣味として楽しむ程度に。

 

真咲先輩は高校生活を振り返るようなイベントや会話がたくさんあるのですが、いつも主人公に対して「後悔のないように」「精一杯楽しめよ」みたいな言葉をかけてくれます。先輩としてのアドバイスでもあるのですが、この言葉の裏には、真咲先輩の「ただなんとなく」過ごしてしまっていた高校生活への後悔からきているようにも思います。友達とバカやってなんとなくそれなりに過ごしてきた高校生活も、それはそれで大切な思い出として懐かしんでいるので、すごく後悔している、というわけでもないのですが……(思い出を肯定的に捉えて大切にしてるところ、個人的にはすごく好きです笑)。ただ、特別頑張ったこともないから、自信につながっていないんですよね。それゆえに、3つも年が離れているにも関わらず自信を持って語れるようなことがないことに先輩として焦りを感じている。真咲先輩が主人公に対してどこか控え目でグイグイといけないのは、元来からある真咲先輩の優しさ(主人公を大切にしたいという思い)と自信のなさからきているのではないかと私は思いました。

 

本気になれることを見つけるってすごく大変なことなんですよね。GSキャラは何かしら夢を持っているキャラが多いですが、真咲先輩は日々をなんとなく生きてて……でも高校生の大半は真咲先輩のような生き方をしている人の方が多いと思います。そこがすごくリアルで、共感できるところでもあるんですよね。本気になれることを見つけられるかどうかって、本人の力だけではどうにもならないことだと私は考えています。どういう環境に身を置いていたか、どういう人と関わってきたか…そういった環境的な要因も大きいと思います。これって「運命」だと捉えることもできるのではないでしょうか。

3年目の初詣の後に真咲先輩が自宅前で、卒業後主人公と自分(先輩)の関係はどうなるんだろうみたいな話をするのですが、その時に真咲先輩が「なるようになるか…」と言うんです。
「なるようになる」
そういう考え方、生き方が真咲先輩のこれまでの人生を物語っているんですよね。でも、3年目の初詣の時の「なるようになる」は彼が高校生の時とは多分重みが違うんです。この時は、「なるようになる」という気持ちと、「でもきっとそれではいけない」という相反する気持ちが同居しているように私は感じました。勝手な解釈かも知れませんが……。

真咲先輩が高校生の時と大学3年生の時で、言葉の重みが変わったのはそこに”意志”が含まれているかどうかの違いがあったからだと、私は考えました。

 


2.意志の力

 

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大学生3年生(好き状態)の時の真咲先輩にあったのは、”本気の気持ち”。主人公に対する「本気の愛情」。「自分が心から愛したい」という強い意志。

今まで真咲先輩の人生に欠けていた強い意志が、主人公と出会い、関係を深めていくことで生まれていくんですよね。

個人的に真咲先輩のイベントの中でも特に好きな『電話の相手は?』で、真咲先輩の主人公への本気の気持ちが分かります。
このイベントでは、ドライブ中に真咲先輩の大学の友人・桜井さんから電話がかかってきます。そこで、桜井さんが真咲先輩が主人公に対してどれだけ毎日真剣に思っているのかという事を伝えてくれるんですよね。

『もうね、大変なんだよ、真咲のヤツ。君のことで毎日毎日、あーでもない~、こーでもない~って。』

真咲先輩は主人公のいないところで、こんなに主人公のことについて真剣に考えて思い悩んでくれているんですよ!!!こんなエピソード聞いてしまったら…もう、ね。
前述したとおり、真咲先輩は今までここまで何かに真剣になれた事って多分ないんですよ。初めて本気で真剣になれた、初めて恋愛関係になりたいと思える相手に巡り合えたんですよ。色んなことが中途半端だった真咲先輩のエピソードを知っていると、この桜井さんからの情報にすごく感動するし、ときめくんですよね。

 

初詣で半凶が出たとき、
『なんだ?そんなにオレの微妙っぷりを自覚させたいのか、ここの神様は!』
と言うのですが、このセリフに真咲先輩が自分自身のことをどう思っているか、というのが如実に表れています。


自分からしてみれば、あれだけ料理もできて、バイトでは優しくサポートしてくれて、デートでエスコートできるんだから、もっと自信を持っていいのに、と思うのですが、真咲先輩にとってはそうじゃないんですよね。そう思ってしまう気持ちもなんとなく分かります。
だからこそ、心から大切にしたいと思える主人公と出会えて本当に良かったなと思います。

真咲先輩にとっての主人公ってまさに「運命の人」なんだなと思います。
今まで微妙にすれ違って恵まれてこなかった『運命』。そして、運命の人に出会った時に、自分の意志の力、努力で運命をしっかりとモノにした。それが真咲先輩ルートなんだろうなと思います。

色んなことが中途半端で本気になれるものが見つからないという人、なんとなく日常を過ごしてしまっている人、現実世界には山ほどいると思います。だからこそ、真咲先輩に共感できる人は沢山いると思いますし、強い意志と努力で運命をものにした真咲先輩に感動できるんだと思います。

年上で、頼りになって、料理もできて、面白くて、ちょっとキザで……それだけでも十分魅力的なんですが、真咲先輩の魅力の本質は、今までなんとなく生きていた人が自分の意志で運命の人をつかみ取ったその姿勢にあるのではないか、と私は思いました。

 

ちょっと今回はなかなか考えがうまくまとまらず、変な文章になってしまっていると思うのですが、少しでも魅力が伝わったら幸いです。

最後に、真咲先輩の好きなところを一つ。

ストレートに「かわいい」とたくさん言ってくれるところ!!

こんなに「かわいい」って言ってもらえたら、本当にかわいくなっちゃいますよね。
真咲先輩を攻略してたらちょっと魅力パラが上がった気がします(多分気のせい)。

というわけで、今回も最後まで読んでくださってありがとうございました!!