はばたき情報局

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【葉月珪】「家族と携帯電話」イベントから誕生日のセリフを考察する

10月16日GS1の王子キャラ葉月珪くんの誕生日です!!
久しぶりに葉月君の生誕祝いのSSを書いていたところ、誕生日の彼のセリフにいろいろと思うところが出てきたので勢いで考察もしてしまおう!と思い立ち、記事を書き始めました笑

葉月君くんの誕生日セリフのどこにそんなパワーがあるか、というと……

 

「……おまえが生まれた特別な日だろ」

 

です!これしかないです!!(?)

このセリフの破壊力はもう説明するまでもないと思います。
本当に、とても素敵なセリフですよね。

でも、普段の葉月君とこのセリフにどことなく”ちぐはぐさ”を感じている自分もいました。
なぜ、普段誕生日をはじめ各種イベントごとに対し興味なさそうにしている彼が、主人公の誕生日を祝うときにこんな素敵なセリフが出てくるのか…。

そこで、私はその謎を解明するために、葉月君の学校でのイベント「家族と携帯電話」に着目しました。ここから考察してみると、あのロマンチックなセリフに説得力が出てくるように思いました。

今回も私の勝手な解釈になりますので、そこだけご容赦ください。

 

文化祭準備期間に文化祭準備のコマンドを実行すると見れる「家族と携帯電話」イベント。このイベントでは、葉月君が屋上で親と電話をしている様子を見ることができます。

まずは、イベントの内容を振り返ってみましょう。

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主:(ハァ、ちょっと疲れちゃった。屋上で、外の空気でも吸って来ようっと。)
主:(あれ?あそこにいるの……。)
葉:……ああ、聞いてる。今年は母さんも向こうだって……。 ……大丈夫、こっちはこっちで楽しくやるよ……仕事、うまくいってるんでしょ?……いいよ、いつものことだし……。………………。ゴメン、そういう意味じゃ……。とにかく、気にしないでいいよ。……ああ、父さんもね。じゃあ、もう切るよ……。
主:葉月くん?
葉:……あっ……おまえか。
主:今の、もしかしてお父さん?
葉:……聞いてたのか?
主:ごめん……でも葉月くん、家族の人と話してると、いつもと印象が違うんだね。
葉:……そうか?
主:うん、なんか”イイ子”っていう感じで、意外だった。………………。ちょっと、寂しそうにも見えた……かな。
葉:……考えすぎだろ。……ほら、行くぞ。文化祭、いろいろやることあるだろ?おまえ。
主:う、うん。

 

はい、このような感じです。
葉月君はどうやら離れて暮らしているお父さんと電話をしているようです。

このやり取りから葉月君と親との関係性がなんとなく見えてきます。
葉月君の両親は海外で暮らしているようです。父親は建築家として、母親はバイオリニストとしてそれぞれ海外を転々としており、父親・母親そして葉月君、家族全員バラバラで生活をしています。

 

電話中の葉月君のセリフを見ると、どうやら寂しい思いをしているように感じます。

 

「……大丈夫、こっちはこっちで楽しくやるよ……仕事、うまくいってるんでしょ?」

⇒父親の仕事が上手くいっている様子。心配かけないようにと、こっちもこっちで楽しく過ごすよと葉月君が伝えています。

 

「いいよ、いつものことだし……」

⇒家族が離れ離れになって生活するというスタイルは結構長い様子。だから、このセリフによって「もうこの生活には慣れているから大丈夫」と暗に伝え、葉月君は両親を安心させようとしています。

 

「………………。ゴメン、そういう意味じゃ……。とにかく、気にしないでいいよ。」

⇒沈黙が多いですね。おそらく父親の話を聞いているのでしょう。「ゴメン、そういう意味じゃ」と言っているので、父親は葉月君が寂しい思いをしているのを察している様子。「いいよ、いつものことだし」という言い方が気になったのだと思います。「いつものことだし」という表現は、父親への配慮の言葉でもありつつ、「いつものことだから大丈夫」と葉月君が”自分自身に言い聞かせている”言葉でもあると捉えることができます。

 

これらのセリフから、主人公が指摘したように、葉月君は両親に対して「イイ子」を演じていると察することができます。
これが本当に「イイ子」を演じていたのだとするならば、葉月君は自分の気持ちを抑え込んでいたという事になります。
葉月君の本当の気持ち…とは…「両親と一緒に過ごしたい」というところだと思います。でも、葉月君は両親に心配かけないように本音を隠すのです。そしてもう一つ、葉月君は自分が傷つくのを防ぐために本音を隠しているとも言えるのではないでしょうか。

 

仮に「一緒に過ごしたい」と本音を打ち明けたとしたらどうなるでしょう。
父親も母親も葉月君の気持ちを尊重して仕事を中断し、はばたき市に帰ってくるかもしれません。でもそれは、彼らの仕事と今まで培ってきた信頼を大きく失うことを意味します。それは葉月君にとっては本意ではないでしょう。仮に願いが叶って一緒に暮らせたとしても、自分のせいで親の人生をめちゃくちゃにしてしまうという罪悪感が一生つきまとうことになると思います。

また、「本当におまえには申し訳ないけど、どうしても外せない仕事があるから」と言われてしまうことも考えられます。そうすると、仕事が大事なことは理解できても、「仕事>自分」という比較をどうしてもしてしまい、自分自身を傷つけてしまうことになります。

 

どちらにしても、自分を必要以上に苦しめてしまうことになりますね。

 

だから、自分を傷つけないように、はじめから「イイ子」のふりをして、「何とも思ってない」ような態度をとっているのです。

 

この親子関係から、葉月君は無意識に自分が必要以上に傷つかないようにする選択を普段からしているのだと思います。

 

いつも一人で過ごして友達を作ろうとしないのも、自分の誕生日なんて興味がないという感じで過ごしているのも…これは、本当に友達や誕生日に興味がないのではなく、友達や誕生日に期待をしてしまうことによって、その分深く傷ついてしまうのを防ぐためなのかもしれない、と私は思いました。

 

ときめき状態の時の葉月くん自身の誕生日の会話にも触れておきます。
プレゼントを持ってきてニヤニヤしている主人公、葉月君の誕生日を「特別な日」と表現する主人公に対し、葉月君は「ヘンな奴だな」と言います。
これは、主人公がストレートに感情を出して、そして思っていることを恥ずかしげもなく言ってしまう事に対して「ヘン」だと言っているのだと思いました。

葉月君自身はいつも感情を隠して、相手が傷つかないような言葉を選ぶ傾向にあります。感情や自分の思いをストレートに表現することは、時に相手を困らせてしまうリスクが伴うからです。

でも、それを主人公はさらっとやってのけるのです。そして、主人公がこうやって自分の思いや感情を自由に表現していても、葉月君は困るどころか、心地よい気持ちになるのです。その感覚が不思議で主人公のことを「ヘンな奴」と表現しているのではないかと私は考えています。

 

以上のことを踏まえてから、葉月君の

「……おまえが生まれた特別な日だろ」

というセリフを見てみると、なんか違和感が消えませんか??
これは好感度が好き以上の時にだけ聞けるセリフです。
自然体で接してくれる主人公に対して、葉月君も自分の気持ちを素直に表現しようとしたのだと思いますし、さらに、そもそも誕生日に興味がないのではなく、誕生日を「特別な日」といえるほど、誕生日を祝いあう事に憧れを持っていたのだと思います。

ああ……葉月君ってクールに見えて、とても人間的ですごく魅力的なんだな、と思わされます。

 

というわけで、今回の考察は以上となります。

葉月君の「……おまえが生まれた特別な日だろ」というセリフと彼の人間的な魅力が少しでも伝わったなら幸いです。

葉月君誕生日おめでとう!!
あなたがいてくれて幸せになれた人は沢山いると思います。

それくらいあなたは特別な人間ですし、あなたがこの世に生を授かったのはとても素晴らしいことで、誕生日は間違いなく「特別な日」です。

誕生日は「1年間無事生きていてくれてありがとう」という意味も込められています。
私たちは忘れてしまいがちになるのですが、無事に1年過ごすことができることは当たり前ではありません。すごく特別な事です。

そんな日は大切な人と盛大にお祝いしたいですね。

 

私も、彼の生誕記念で今回久しぶりにSSを書きました。
拙作ですが、自分なりの今回の考察をSSとして表現してみました。
pixiv( ID : user_epmk5845 )とTwitter(@key_habataki )にあげていますので、ぜひ、読んでみてください。(Twitterの方は誤字がありますm(__)m)
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では!!